注意ポイント
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BSL Hit7(ビーエスエル ヒットセブン)は、2017年2月にリリースされたボディシェイプレッグアンドヒップシリーズのプログラムです。レッグのセブンとかレッグセブンとかエルナナいう略称で呼ばれることも多いです。
BSLシリーズはこれまでに13プログラムがリリースされました。そのうちHit系のプログラムはHit1からHit8まで8プログラムがリリースされており、現在レギュラー提供されているのはHit6からHit8の3本です。
BSLシリーズはフィールサイクルのウェブページによると、「美脚、美しいヒップラインを目指す方に向けたプログラム。低負荷のペダル運動を長時間行い、自転車運動によりスラっと引き締まった「バイクレッグ」を目指します。下半身の運動に特化することで、美しい美脚・ヒップラインの実現をサポートします。」というプログラムシリーズですが、実際には高強度のペダリングが印象深く、「低負荷の」というコメント通りにはなかなか受け取れないシリーズにもなっていますが、このHit7は例外。とても受けやすく、ポジション3ダブルタイムの練習になります。
2021年4月18日現在で、98名のインストラクターにより過去7912回のレッスンが提供されています。
プログラム全体の俯瞰:BSL Hit7
ダンベル前に7曲、ダンベル後に2曲の全10曲構成です。
ほとんどのBSLシリーズと同様、上半身のコリオ、プッシュアップやエルボーダウンが出てきません。バックトゥーアップとクラウチング、タップイットバックは出てきますが、コリオ無しの漕ぐだけの曲が4曲あります。RUNは2曲に出てきますが、最大でもポジション3RUNの64カウント、またレッグシリーズには珍しくスタンディングファストが出てきません。ほかのレッグシリーズと比べると楽なほうだといえます。
こちらでも書きましたが、飛びぬけてきつい曲はなく、また、プッシュアンドプルのトルクの上げ方やクラウチングとホバーのノーバウンスの加減などで、強度を調節できるので、BB1からステップアップを目指す方、BB2の準備、練習のためにも最適なプログラムです。
息が上がるスプリント曲は4曲目とダンベル前とラストソング。4曲目とラストソングにRUN登場です。ただし脚への負担が高いのは5曲目6曲目の連続2曲のほうだと思います。初級者の方にはこの2曲が関門でしょう。特に6曲目のながーいホバーへの取り組み方でかなり違ってきます。ポジション3ダブルタイムは各所に登場するものの、少し慣れればギリギリ漕げる程度です。
それでは1曲目からみていきましょう。できればセットリストを聞きながらお読みください。
曲ごとの特徴:BSL Hit7
(1)Don't Wanna Know (feat. Kendrick Lamar)
コリオ無しの漕ぐだけウォーミングアップ曲。ゆっくり目のポジション2ダブルタイムで漕いで、最初のサビの部分でポジション3ダブルタイム32カウント。最後の部分でポジション3ダブルが80カウント程度出てきますが、しっかり体幹(腹筋)に力を入れて、肩の力を抜いて楽に漕ぎましょう。
(2)Millionaire (feat. Nelly)
この曲もウォーミングアップ的な曲です。ゆっくり目のポジション3リズムで漕ぎながらバックトゥーアップ。サビのところで32カウントポジション3ダブルタイム。2コーラス目も同じ流れで最後のサビでポジション3ダブルタイム(64カウント)。ペースがゆっくり目なのでポジション3ダブルタイムの練習になります。
(3)A-YO
3曲目もキツくありません。普通の速さのポジション3リズム。前半はバックトゥーアップ。後半少々長めのクラウチングが出てきます。このクラウンチングのノーバウンスの度合を加減すれば強度のコントロールも可能です。プログラム全体の強度が欲しい場合、トルクを上げめにいて思いっきりノーバウンスでいくといいですよ。
(4)Shed a Light
コリオ無しの漕ぐだけ曲。快速ペースのポジション2ダブルタイムで漕ぎながら座り漕ぎRUNを2回。はじめのRUNは32カウント、最後のRUNが64カウントです。ポジション2座り漕ぎのRUNなので、しっかり漕いで大丈夫ですが、この後の2曲が脚負荷が割と高いので漕ぎすぎに注意。
(5)All Time Low
一曲まるごとゆっくり目のポジション3立ち漕ぎダブルです。コリオはタップイットバックとダブルタップ。ゆっくり目とはいえ、初級者の方には第一の関門になるでしょう。
しっかり体幹で支えて臨みましょう。この曲が漕げるようになるとポジション3ダブルタイムの漕ぎ方がだいぶ身についてくると思います。苦手な方はハンドルを少し(1メモリほど)高めに設定して体の位置を高めに保ってみてはどうでしょう。慣れている方はハンドルは低めにして骨盤を立てて体幹をしっかり使う漕ぎ方の練習を。
(6)Formation
たぶん初級者の方にはこのプログラムの最難関曲。ながーいホバーが出てきます。
基本はゆっくり目の立ち漕ぎリズム。ポジション2立ち漕ぎリズムからポジション3でサイドトゥーサイド。一度ポジション2立ち漕ぎにもどってから、ホバー96カウントです。ホバー明けにポジション3サイサイ。その後もう一度ポジション2立ち漕ぎリズムからホバー(今度は64カウント)。
ホバーはポジション2立ち漕ぎで脚はリズムのまま頭の高さを変えないノーバウンスで漕ぐやりかたです。アイソレーションも頭の位置は変えませんが脚は極力ゆっくり(とまっているかのように)回すので、ホバーとは違います。ホバーは腰を落として手はポジション2に沿えるものの体重はかけず、太ももでバウンドを吸収するので非常に脚負荷が高い漕ぎ方です。
一方、自分である程度バウンドを許せば、ただのポジション2立ち漕ぎリズムなので、とたんに強度は落とせます。プログラム全体の負荷を考えてここのホバーで頑張らない、という手もありますが。インストラクターの美しいホバーは見ているだけでも感心すると思いますので、ここはぜひそれを目指して全力ノーバウンスで。1回目の96カウントホバーがこのプログラムの最大の山場でしょうか。
ちなみに、これより長いホバーはBB2 REGG2の6曲目にありますが、こちらはホバーで漕ぎながら上半身を前後に動かすチェストプッシュバックがついてきます。個人的にはBSL7のホバーのほうがノーバウンスを徹底すればキツく感じますが、みなさんはどうでしょうか。
(7)Love Me Now
ダンベル前のスプリント曲。コリオ無しの漕ぐだけ曲でRUNは出てきません。快速ポジション2ダブルタイムで、サビでポジション3ダブルタイム(32カウント)が出てきます。
快速ポジション3ダブルですが、カウントが短いのでなんとか耐えられるでしょう。
(8)We Don’t Talk Anymore (feat. Selena Gomez)
ダンベル曲ですが、レッグシリーズらしくプッシュアンドプルで脚に負荷をかけながら。ダンベルコリオはフライとアームカールだけで、それほどの上半身負荷はありません。
プッシュアンドプルでどれだけトルクを上げるかで強度調節が可能です。次の曲も参照。
(9)Unsteady
漕ぐだけ曲ですが、前のダンベル曲が終わってもトルクを触るな「Don't touch your torque!」と言うインストラクターもいるでしょう。ダンベル曲でトルクを上げまくった人は「え?」となるに違いありません。前半は立ち漕ぎポジション3でクラウチング。後半は座って可能ならさらにトルクを上げてポジション2でプッシュアンドプル。
この曲の次でラストなので、「Challenge!!」と言われるままにトルクを上げてもいいでしょう。
(10)Find Me (feat. Birdy) [Radio Edit]
ラストソングもコリオ無しの漕ぐだけ曲。
快速ポジション2ダブルタイムからポジション3のRUNです。1コーラス目のサビ部分のRUNは64カウント。2コーラス目のサビは32カウント。最後のRUNも32カウント。
攻略のための道しるべ:BSL Hit7
全体としてそれほど高負荷ではないので、初めてでもなんとか漕ぎ切ることは可能かと思います。BB1以外初挑戦の方は、完走のためには6曲目のホバーとラストソングの64カウントRUNに集中。
ポイント
・6曲目のホバーのノーバウンス具合の調整で脚負荷を加減しましょう。
・4曲目のRUNは座り漕ぎですが回しすぎると後半に効いてくるので自分なりに。
・最後の曲は最初のRUNが64カウントです。そのあと2回の32カウントRUNが控えているので脚と相談しつつ。
という具体的な攻略のコツになるのでしょうか。