今回のロッカールームトークは「BB3とかスクリレックスとかって…のおはなし」です。










(1)ウォームアップ曲がない
BB2以下の普通のプログラムは、(例外はありますが)1曲目に徐々に体を温めていくというウォームアップ曲が準備されています。一方、BB3は1曲目から普通にポジション3ダブル(それも速め)が出てきたりして、ウォームアップのことなどこれっぽっちも考えていません。下手すると1曲目にBB2の普通の強度のプログラムのダンベル前とかラストソングとかの感じものが置いてあります。「BB3へようこそ」って感じでしょうか。BB1からBB2にレベルを上げていくときにも「これがBB2かぁ」と感じる曲が序盤にありますが、BB3でも「これがBB3かぁ」となります。十分に心構えをしておかないと1曲目から心折れる、ということになりかねません。
(2)休憩曲がなく座りたいときに座れない
いわゆる「休憩曲」はないと思ったほうがいいです。いや、(フィール最高強度の)BB3 REGG1じゃなきゃ漕いだ気がしないという人にとっての休憩曲はありますよ。でもBB2の高強度になると漕ぎ切れるか微妙、という人にとっての休憩曲はありません。また、曲中での休憩パートがほとんどありません。長いポジション3ダブルの後に少しだけ座らせてくれてスローダウン、はやさしいほうのBB3なら時折ありますが、基本は「座りたいなぁ」と思ったときに座らせてくれる優しい構成をBB3に求めてはいけません。
(3)ポジション3ダブル(速めの)とかポジション3RUN(64カウント)とかは当たり前に何回も出てくる
ポジション3ダブルタイムは普通に1曲目からでも登場しますし、ポジション3ダブルが出てこない曲のほうが珍しいとおもったほうがいいでしょう。しかも「長いっ!」と感じることもしばしば。BB2のポジション3リズムのところをダブルに置き換えたらどうなるか想像してみると…ぞっとしますね。それです。
またポジション3RUNが何度も出てくることが普通です。ポジション3(32カウント)+ポジション2(32カウント)RUNは最低レベルで、ポジション3の64カウントはあたりまえ。ファイナルソングのラストには96カウントポジション3RUNが出てくることも普通ですし、ラストが128カウントポジション3RUNというプログラムもあります。(RUNが出てこないBB3もありますが、そのかわり…と考えると想像つきますよね、そう、そのかわり長ーいスタンディングファストや速くて長ーいポジション3ダブルやそのコンビネーションになるだけです)
(4)追い込みやたたみかけが頻発する
速めのポジション3ダブルで漕ぎながらのプッシュアップとか、シングルカウントエルボーダウンとか、ダブルタップとかタップ&プッシュとか、キツさの上塗りをするような追い込み畳みかけがよくでてきます。またRUNの後に座り漕ぎ超速ダブルで漕ぎながらのプッシュ&エルボーといった追い込み畳みかけも。心拍を上げたうえにさらに筋トレ要素も組み込んでくるのです。ボディバーンというBBシリーズの権化といっていいでしょう。
(5)全身に働きかける負荷が相当高い
おまけにダンベルも相当キツいと思っていいでしょう。腕を下すことを許してもらえません。中には立ち漕ぎしながら片手ダンベルや、ノーハンドルでダブルタイム座り漕ぎしながらとか、ダンベル曲でも脚も休めない、というプログラムもあります。
まぁそんなこんなで、脚だけでなく全身のあらゆる部位に対する働きかけが続くので、漕いだ後の疲労感が強いのです。なので汗も相当なものだし、レッスン後のアフターバーンも相当。












(1)フィールサイクル用に編集されています
1曲目から4曲目までがひとつのかたまり。4曲目がおわったところで曲の切れ目がきて、5曲目がクランチ、6曲目がダンベル。後半は7曲目から10曲目という4曲がひとつのかたまり。という編集がされています。ひとつのかたまりの中では曲間がありません。曲と曲がオーバーラップしているので漕ぎ続け、コリオも連続で移行していきます。水分補給も自分のタイミングで、立ち漕ぎの隙をついて、なんてことも。なので、何度か受講して次に来るコリオがある程度わかったほうが給水は楽でしょう。
音楽は、アルバムに収録されている曲をベースにして、ところどころがフィール用に改編されています。たとえば3曲目の最後の部分はどんどんペースが速くなる中でスタンディングファストとプッシュアップのコンビネーションになりますが、とんでもない速さにまで到達します。(BPM180くらいになるんじゃなかろうか)その速度から4曲目にオーバーラップすると徐々に曲のペースも落ちていくという凝った編集がなされています。公式にタイアップしたからこそできることでしょう。
(2)立ち漕ぎが標準+プッシュアップが多い+クランチもある
前半と後半の曲のかたまりの初めの部分の少しだけが座り漕ぎで、あとは立ち漕ぎです。一度立ったらかたまりの終わりまで座れないと思ったほうがいいです。前半のかたまり⇒クランチ⇒ダンベル⇒後半のかたまり、という構成ですが、クランチとダンベルのところで脚をやすませることはできます。全体を通してプッシュアップの多さが特徴的。曲調とも相まって力強さを前面に出したプログラムといえそうです。とはいえ、クランチで腹筋にもアプローチさせるので、脚を含めて全身を使っていきます。
(3)BB3レベルの高強度というわけではない
俯瞰してみるとBB3のように高強度の曲が連続する、というわけではありません。前半の曲のかたまりより後半の曲のかたまりのほうが明らかに強度があがります。
特に9曲目(ラス前=後半のかたまりの3曲目)、立ち漕ぎリズムとダブルタイムをいったりきたりして、その中にポジション3RUNがはいってくる文句なしの高強度。RUNは3回で、はじめのRUNが32カウントを2回(その間はダブル⇒リズムでサイサイ)、そして最後のRUNが128カウント(!)。スクリの怖さはこの128カウントRUNの後も座れない、というところです。そのままリズムに減速してラストソングに突入していきます。ラストソングもプッシュアップの猛攻。最後はダブルタイム+タップ&プッシュでフィニッシュになりますが、ここまでくれば気持ちで漕ぐしかないレベルになります。少し前に、ベテランインストラクターのスクリを新人インストラクターが初受講していましたが、その新人くんも「気持ちだけで漕ぎましたっ」と言っていました。


