ポジション3ダブルタイム

P3DT(5)漕げないとお悩みのあなたへ

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P3DT(5)漕げないとお悩みのあなたへ

P3DT(4)からの続き

お悩みのメールをいただきました

先日、このサイトをお読みいただいている方からメールをいただきました。ポジション3ダブルタイムが漕げない、とお悩みをお持ちです。

コロナ休業明けのあとに、本格的に週に4~5回通うようになった50歳代の女性。スポーツ経験は特に無く、(メールをいただいた時点で)50ランほど受講。

BB1は無理なく漕げるようになったものの、ポジション3ダブルとランが苦手で辛い。このサイトに書いてあるコツも熟読したし、インストラクターに聞いたりしたけれど漕げるようにならない。

BB2など新しいプログラムにチャレンジしたいけれどポジション3のダブルやランが登場すると思うと躊躇してしまう。この苦手意識を克服しないと受講できるプログラムも限られてくる。

このまま続けていれば回数を重ねるにつれ漕げるようになるのだろうか?それともみんな漕げないままそれなりに参加しているのだろうか?

この方のお悩み、よくわかります。

私も同じ50歳代。50ラン程度のころはBB1中心で、何度かBB2は受講してみてはいたものの、ポジション3ダブルは高い壁としてそびえていました。ウェブで漕ぎ方を調べても当時は初心者向けにP3DTについて本気で書いたものはみつかりませんでしたし、インストラクターに聞いても「腹筋をこれ以上ないくらい固めて」というアドバイスくらいで、漕げるようにはなりませんでした。だいたいインストラクターって若いから比較的高齢初級者の悩みはわからないはず。

私が80ランくらいの頃漕いだ BB2 Hit19 の受講記録メモを見てみると、

  • 64カウントP3DT、最後の8カウント失速
  • 3セット目の64カウントP3DTは半分で失速
  • P3RUNはダブルくらいでやっと
  • ラストのP3DTは半分も漕げない

という言葉が並んでいます。P3DTは途中座ることはなかったものの、トータルで7割くらいしかダブルで漕げていませんでした。

150ラン程度のころ受けた同じ2-19のメモでようやく

  • はじめて100%漕ぎ切れた

となっています。(我ながらよく頑張りました)

たぶん私がポジション3ダブルタイムをなんとなく漕げるようになったのは、100ランくらい漕いだ頃でしょう。BB2 Hit19くらいの脚強度(そんなに低くないですよ)をなんとか漕ぎ切れるようになったのは150ラン経過後です。(なお、いまでもシガーラのラストは6割くらいしか漕げません。)

同じ50歳代の私の妻はわたしよりも後に入会し、40~50ランほど私よりも少ない経験です。だいたい同じプログラムを漕ぐようにしているのですが、ちょうどこのころ(私が150ランくらいのころ)は、同じプログラムのP3DTは彼女は半分くらい座っていた記憶があります。その妻も今では--私の的確なアドバイスのおかげで(笑)--立派なフィールサイクリストになっています。

そう、ポジション3ダブルタイムって比較的高齢初級者にはとても高いハードルなのです。

 

ポジション3ダブルのコツ、ふたたび

ポジション3ダブル漕ぎ方のレッスン4までに書いたダブルのコツを再度ここに書いてみます。

  1. 腹筋を固めて力を抜かない。
  2. 少し背伸びする感じで重心の位置を上げる。
  3. 太ももを引き上げながら漕ぐ

漕げる人って、なぜ漕げているかなかなか自分ではわからないものです。特に若い人って自然と漕げるようになってしまう(らしい)ので、「どうやって漕ぐの?」に対して「んー腹筋固めて・・・」くらいしか返ってこないのですね。上に書いた3つのコツも、たぶんまだまだコツとしては未完成。

このサイトをはじめてから、私なりにいろいろと自分の漕ぎ方について検証してみましたし、インストラクターや美しく漕ぐ会員さんの動きを観察してみました。その結果、上記3つのコツに関連していくつかの注目点を発見いたしました。

①脇を締めることを意識する

腹筋を固めることだけを意識しすぎると息ができなくなります。窒息しそうになった、と先のお悩みメールの方も書いておられました。

ポジション3で立ち上がってダブルの前に少しだけ肘を内側に、脇を締めてみませんか。身体の前面(腹筋まわり)に力が入りやすい、すなわち体幹を使いやすい気がします。

②ハンドルを少し高めにする

普段、ハンドルの高さ位置はサドルの高さ位置と同じ(サドルが3.5だったらハンドルも3.5)にしている方がほとんどだと思います。ポジション3ダブルに慣れて行く段階では、少しハンドル高を高くしたほうがいいように思います。サドルが3.5だったらハンドルは4.5くらいにしてみてはいかがでしょうか。姿勢を高く保つのに若干有利な気がします。

また、ハンドルを若干高めにしてポジション3を持ち、猫背を意識することで骨盤が立ち、重心位置がペダルの真上近くに来る、というメリットがあります。(骨盤を立てることとについてはまた稿を改めて詳しく書くかもしれません)

③漕ぎながら膝裏を伸ばすようにする

途中でポジション3ダブルタイムが漕げなくなる原因のひとつに、重心が下がってしまって(重心を高く保てなくなって)脚がダブルで回せなくなる、という現象があります。

太ももを引き上げるようにといわれても、「それができないんじゃん!」ってなりますよね。少しでも楽に漕げるように、いろいろと観察した結果、ペダルが最下部に来た時に膝裏を伸ばす意識を持つこと、が大事なんじゃないかと気付いたわけです。

インストラクターをはじめ「漕げる人たち」ってダブルの時にも身体でリズムを取るようにはずんで漕いでいるように見えませんか?

あれって、どちらかの足が最下部に来た時に膝裏を伸ばし(つまり脚全体をまっすぐ伸ばして)ペダルの力を利用して跳ね上がっているのです。ポジション3リズムのときは脚がゆっくりなので両方の足で跳ね上がりができますが、ダブルになるとスピードが速くて両足では無理になるので、どちらかの足で跳ね上がりながら重心を高く保っている。

いや、体幹を十分に使えば、跳ねなくても漕げるんですよ。でも跳ねたほうが「楽」です。でも初めはあの跳ねるようなダブルの漕ぎ方は難しいでしょう。ただ跳ねないまでも、膝裏を伸ばすように意識することで脚を引き上げる感覚がでてきますし、重心が落ちるのを防止する効果があります。

 

まずは、楽しみましょう

・・・とはいえ、あまり考えすぎもよくありません。さきのお悩みのメールを送っていただいた方にも、おおむね次のように返信しました。

お悩みにお応えするとすれば・・・だいじょうぶです。安心して続けてください。フィールを楽しんでください。

BB1以外で、わたしのブログの強度表の強度評価21か20程度以下のプログラムを選んでいくつか漕いでみて、好きになりそうなプログラムをみつけてください。そしてそのプログラムを中心に、何度もこいでみませんか?

50ラン程度でしたら、BB1を2回漕いでそれ以外を1回みたいなペースでどうでしょう。BB2などは、はじめは全部漕ぎ切れなくてもいいのです。
ポジション3ダブルもはじめは漕げるだけ、残りはリズムで漕げばいいです。ランも自分のできるスピードでいいのです。そうやって漕いでいくうちに、「ダブルのコツってこれ?」という瞬間がやってきます。

フィールサイクルのよいところのひとつは、楽しめる、ということですよね。

音楽を楽しむ、身体を動かしその汗を楽しむ、あのスタジオの雰囲気を楽しむ。そうやって楽しんで漕いで行くうちにいつのまにか数ヶ月前の自分より漕げるようになっていることに気がつく。フィールサイクルの魅力ですね。

特に私たち比較的高齢の会員の歩みは、若い会員さんたちに比べると遅いかもしれません。でも、ゆっくりですが楽しんでフィールを続けていると着実に成長していくのです。私のホームスタジオにも私たち世代の会員さんがたくさんいます。半年、また半年と継続して行くことで、みんな身体が変わり、姿勢が変わり、表情がかわっていくのがわかります。たぶんライフスタイルが変わったのです。

「ただのフィットネスでなく、ライフスタイルなのです」というフィールの主張。間違いないと思います。そのフィールサイクルを始めて間もない方々が継続して行く、その道しるべになれれば。


初めに書いたお悩みメールの方から、最近またメールをいただきました。

「できない、どうしよう」と硬くなっていましたが、アドバイスのおかげで「そのうち漕げるようになるわ〜」と気持ちが楽になり、ますます楽しくなりました。「安心して続けて下さい」の言葉は大きかったです。

先日はじめてBSB Hous1を受けてみました。スタジオに入ると、前から3列目くらいまで男性で埋め尽くされていて驚きました。出るクラスを間違えてしまったと不安になったのですが、結果はすごく楽しかったです。

私にはきつい部分もありましたが、インストラクターの迫力と、スタジオ全体の一体感のようなものを感じて鳥肌が立ちました。もっと漕げる様になって、彼女のBSWiやSKRILLEXに出たい!今はBB1の楽しさを改めて感じながら、そんな目標に向かって頑張っています。

そうです!それなのです。「楽しい」それが一番のモチベーションだと思います。もちろん、体重が減ったり体が締まったり、ということもあるでしょう。フィールのとらえ方はひとそれぞれなのでしょうが、「楽しい」はフィールに対して皆が持っている根源的な感覚なのでしょう。

「漕げない」とお悩みのあなた、いいんです。続けましょう。きっと漕げるようになりますよ。


お悩みメールをいただいた方からは記事化について快くご承諾いただきました。ありがとうございました。

P3DT(6)骨盤を立てる、ということ に続きます。

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