SOULCYCLEって
2007年に一号店をマンハッタンに開業した暗闇バイクフィットネスの元祖です。創業メンバーがこのSOULCYCLEを日本で広めたい、とフィールサイクルを立ち上げたとして有名です。その名残でフィールサイクルの初期のスタジオって「FEELCYCLE NEW YORK」ってなっていますよね。
コロナパンデミックの前の時点で、99店舗を全米とカナダ、イギリスに展開する、スタッフ数1500人以上という企業です。米国ではバイクフィットネスの代名詞と認識されている模様。2018年の「I Feel I Pretty」というコメディ映画の重要なシーンで使われたりしているそうです。
暗闇なのはフィールサイクルと同じですが、SOULCYCLEではろうそくが使われているとか。また、月次会員制ではなく1レッスンあたり30ドル程度のチケット制です。
SOULCYCLEにとって、COVID-19(コロナ)の影響は大きく、全店舗の一時閉鎖、従業員の給与カットや5-10%のスタッフ削減などのアナウンスがなされ、7月にはカナダの店舗を一店舗閉鎖したようです。
ニューヨークでもパンデミックのピーク越えがみられるようになって、どうなってるかな、とウェブページをのぞいてみて、おどろきました。
SoulOutside !
そう、屋外スタジオを(臨時で)作ったんだそうです。
ウェブに公開されている情報によると、
- バイクは最低でも1.8メートル間隔で設置
- (ヘッドフォンを使用する)サイレント ディスコ オーディオ システム採用
- 会員とインストラクター・スタッフとの間のいわゆるソーシャルディスタンスを確保
という対策の下、この夏の間ずっと(休み無しで)全米12箇所に設置した屋外スタジオでレギュラープログラムを提供するのだそうです。その模様の画像を探したのですが、みつからなかったので、ウェブのアイキャッチ写真を貼っておきます。
駐車場みたいなところにテントを張ってバイクを設置、みたいですね。昼間は暗闇感ゼロですが、夜はなんとか暗闇バイクフィットネスになるのかな。
そして・・・
Finally - It's here. Bring the studio home. (ついにきた。スタジオを自宅に。)
こちらの記事で紹介したPELOTONに遅れること3年ほどで、ついにSOULCYCLEが自宅でのサービスを開始しました。PELOTONはスタジオを持たず、物販(バイク)とレッスンソフトの販売のみを行っており、COVID-19の影響下で業績を伸ばした数少ない企業の一つです(今年初めの四半期の売上が61%増とか)。SOULCYCLEも現下の状況により、やむにやまれず方針転換をしたようです。
SOULCYCLEではこれまでもスタジオバイクの販売は行っていました。旧型が950USドル(おおよそ10万円)、新型バイクは1650USドル(17万5千円)。現時点ではどちらも売り切れの状態です。
で、今回の「自宅でソウル」のバイクですが、価格が送料セットアップ料込みで2,500USドル(26万5千円)で、月額フィが40USドル(約4300円)だそうです。
そのバイクがこちら。
21.5インチのタッチスクリーンディスプレイがセットされており、大画面でカリスマインストラクターのレッスンがいつでも自宅で楽しめる、というのが売りです。21.5インチというのがどのくらい大きいかと言うと...
このくらい。ハンドルの前にパソコンモニタがついてるみたい。ちなみにですけど、PELOTONのバイクのイメージ画像をごらんください。
モニタのサイズは22インチだそうです。やはりディスプレイサイズはこのくらいないと臨場感つくれないのでしょうね。
バイクそのものはPELOTONのほうがフィールサイクルのスタジオバイクに近い感じが(写真からですけど)しますね。
さて、このSOULCYCLEの「自宅でSOUL」戦略がどうなるのか、定期的にフォローしてみたいと思います。
そして、われらがフィールサイクルがこのようなサービスに打って出るのか、も気になるところ。(個人的にはやるべきだと思いますけどねぇ)