初級者さん向けにポジション3ダブルタイムのコツを書いています。P3DT(3)から続く。
どうやって練習する?
コツは前項でまとめた通りなのですが、どうやって練習していけばいいでしょう。
ズバリ、レッスンを受けて場数をこなすこと、です。最初は、できません。「一瞬できた」という感じがすれば上等です。漕ぎながら、自分が楽に漕げる位置をみつけてください。「腹筋に力を入れて、背筋を伸ばして、太ももから引き上げる」を呪文のように唱えながら漕ぎまくりましょう。レッスン中ポジション3ダブルのコリオが出てきたら、前傾を変えてみて重心位置を前後に動かしてみたり、背筋を伸ばしてみたり、たまにはハンドル位置を若干高めに変えてみたり(低くしてみたり)。自分なりのダブルの位置をみつけてください。
では、練習にはどのプログラムが適しているか、まったくの私見ですがいくつかご紹介します。あなたの所属スタジオで提供がないプログラムが含まれているかもしれません。また、とりあえずBB1のプログラムは一通り経験してなんとか漕げるなぁとなった方が対象です。まぁ入会後BB1シリーズを20レッスンくらい受けてから、と思ってください。
BSL HIT7
私はこのプログラムを受けまくってポジション3ダブルが漕げるようになったと言えます。
1曲目からダブルが登場しますが、力業(ちからわざ:腕に頼ってがちがちに漕ぐやり方)でもギリギリ漕ぎ切れると思います。2曲目もポジション3リズムからのペースチェンジでダブルになりますがダブルタイム自体はそれほど長くないので、大丈夫。ただ5曲目はペースは速くはないながらも、1曲ダブルタイムでタップイットバックが入るので、強度がぐんとあがります。5曲目は力業では無理でしょう。この曲が漕ぎ切れれば、だいぶ会得してきたと思っていいですよ。
BB2 HIT17
BB2の中でも比較的強度が低い部類に入ります。BB1からBB2へ移行していく方には最適なプログラムの一つでしょう。
ポジション3ダブルタイムは4曲に登場しますが、どの曲もそれほど長くありません。3分あるかないかの曲が多いので漕ぎ切れるようになります。7曲目が複数コリオをこなしながらダブルで漕いでいくので、とてもよい練習になります。曲もよいので楽しんで漕げますよ。
BSB HH1
BSBでも強度が低いほうなので受けやすいと思います。
ここにあげた3プログラムの中では体幹への負荷が一番高いと思います。BSBなので腕負荷と思いきや、体幹を使わないといけない動作が多いので、ダブルタイムの練習の仕上げによいのではないでしょうか。4曲にダブルタイム立ち漕ぎが登場。うち1曲はダンベルタイムでポジション2立ち漕ぎダブルです。9曲目にはポジション5ダブルタイムが出てきます。ポジション2でも3でも5でも立ち漕ぎダブルの漕ぎ方は同じです。「体幹を固めて、背筋を伸ばして、太ももを引き上げながら」です。
このほかにも強度表をみながらプログラムの強度を確認したり、構成表を見ながら、ポジション3ダブルが出てくる曲数や曲の長さなどを調べて、いろいろなプログラムにチャレンジしてみるのがポジション3ダブルタイムマスターへの近道です。ご健闘を祈ります。
P3DT(5)漕げないとお悩みのあなたへ に続きます。